20200722 大砂雅子

 

「ごみと散歩するだけ」の日本の夫-お笑い地方新聞②-

 

 

 

これはある日の地元新聞の4コマ漫画「ヒラリ君」です。うだつの上がらないサラリーマンの日常を描いていて、毎日楽しみにしていますが、今回は最後のオチの娘がかわいいので少しは許せますが、これはいただけません。奥さんがヒラリ君に、ゴミ出しを頼んだところ、「夫にゴミ出しさせるなんで、なんちゅー妻や」と不平を言います。

 

 まずその1。前出の瀬地山教授に言わせれば、家事のうち、ゴミをごみ集積場に持参しているだけの夫は、何もしていないのも同然。「ゴミと散歩しているだけ」と言い切ります。「ごみ出し」の家事と言えば、指定のゴミ袋を調達し、プラスチックなどの中身を洗い、可燃物、不燃物、資源ごみの仕分けをして、それぞれゴミ出し日を知っていて、時間内に出しにいくまでを言います。日本男性はほとんど家事をしないので、ゴミをもっていくくらい、家事参加の一つに入れてあげようという温情だそうです。いわゆる「名もなき家事」ですね。

 

 その2。夫はゴミを持参すること自体が、妻の仕事であると言い切っています。ゴミにまつわる一切の家事を理解して、奥さんの苦労をねぎらっていれば、このような発言が出るはずがありません。自分だけが会社でつらい目にあって、家族のために働いているという甘えが見え見えですね。ゴミの始末は女性の仕事と決めつける男尊女卑があからさまです。

 

 昨日、朝刊を読んでいたら、夫が「今日は(燃える)ゴミの日、ゴミある?」と聞いてきました。私は、内心「よしよし!」

 

 

 NEWクレラップのテレビコマーシャルを見たことありますか?「僕は手伝わない」というドキッとした、フレーズですが、最後に「手伝うのではなくて、僕もやるのが当たり前と思うから」とせっせと家事・育児する若いお父さんが出てきます。拍手喝采ですね。

 

https://www.fnn.jp/articles/-/53094

 

 

 

この地元新聞の漫画の根底に流れる「男尊女卑」と、都会の若い夫婦の価値観を表現しているCMの違いは何なのでしょうか?新聞の読者層が高齢者に偏っているせいですか。