20210414 大砂雅子

なぜ「農家の嫁」は嫌われるのか?―種まく旅人 華蓮(ハス)のかがやき-

 

映画「種まく旅人」を見ました。見ごたえのある映画でした。ぜひご覧ください。内容は以下の通り。

農業や漁業などの第1次産業に従事する人々を描く「種まく旅人」シリーズの第4作で、石川県金沢市の伝統野菜・加賀れんこんを題材にしたヒューマンドラマ。大阪で銀行マンとして働く山田良一のもとに、故郷・金沢でれんこん農家を営む母から、父が脳梗塞で倒れたとの電話が入る。帰郷した良一は実家の畑を引き継ぐか売却するか選択を迫られるが、結婚を考えている恋人の存在もあり、なかなか決断できない。そんな中、農林水産省の官僚・神野恵子がれんこん農家を視察するため金沢へやって来る。

種まく旅人 華蓮(ハス)のかがやき : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

映画を通して、ハスの花の美しさ、大きな美味しそうなレンコンの収穫の喜び、空の青さ、自然の雄大さを十分に表現していました。それにもまして、日本の農業の過酷さ。さらに農家の嫁の辛さが印象に残りました。なぜ、神野恵子さんは、「農家の嫁とか嫁ぐとか大嫌いなのよ」と言い続けたのか。

レンコン農家が嫌いで、大阪に出て行った息子と、婚約者が直面したのは、「農家の嫁」問題です。会社組織のレンコン栽培の農業法人が登場しますが、給料制で休暇もあります。新しい農業の形です。そこで働く女性が「かつて農家の嫁だったけど、離婚しました。舅も夫も農作業を終えて、フロに入りくつろいでいても、私は台所にいて、自分の時間もなかった。義両親も夫もいい人だったのですよ」。

さて、この映画のハッピーエンドは、映画館でご覧ください。

 

日本の農業が衰退している一番の原因は、利益がでないことです。今の農家の大半は、兼業農家です。専業農家の場合、家族全員が農作業に従事し、嫁や妻は、農作業をし、家事をし、子育てをし、介護まで負担することになります。彼女たちの自由になるお金は少なく、おしゃれをして出かける場所もない。田舎ではかつてお祭りや、消防団のイベントが多く、そこで男性はハレの日を祝い、宴会の主役となり、女性たちはその世話をする。農家の嫁が来なくなって、中国、ベトナム、フィリピンから若い女性が嫁いできましたが、今はそれも減っているのではないでしょうか。農家の嫁不足を解消するなら、ハレの日は女性がおしゃれをして、宴席に座り、男性が料理を出し、毎日家事をしてみたらいかがでしょうか?

 

 高齢化が進み人口減少が進む「人口消滅可能性都市」の能登の町長が交替し、新町長が「変化の時代に対応した行政をする」と宣言しました。人口減少には若い女性が来ないと解決策はないです。変化のためのKPIを設定して、目標にまい進しないと、明日はないです。具体策のない地方の首長の言葉をむなしく感じるのは私だけでしょうか?