20200511 熊井泰明

 

コロナ混乱:アホノミクスに負けないために.

 

 

 

 失礼ながら、責任者の名前を使わせて頂きますが、政府の判断は「政府の対策は誤りではないが、国民の誤解が問題」という方針になったようです。これをアベ症候群とさせて頂きます。もう私たちは自分で自分を守らなければならない段階にあります。そのために、現状を理解しておきたいと思います。

 

収束は2022年か

 

 感染例と発症例を大幅に抑え込むには、検査数を増やし、医療施設を確保すると同時に、有効な薬品と発症を抑えるワクチン開発が欠かせません。薬品はレムデシベル(重症時)が承認、アビガン(初期)が承認待ちとなっています。ただし、両者とも重篤な副作用が報告されており、レムデシベルには多臓器不全、敗血症性ショック、急性腎障害などが報告されています。アビガンには催奇形性(胎児に奇形を起こす)が確認されているため、若年層には使用を慎重に考える必要があります。

 

 ワクチン開発では、英国オックスフォード大学が先頭を走っており、最速で今年9月に治験を終わり、有効なら量産に入れると発表しています。ただ、仮に開発が成功しても、大量生産には相当な時間が必要でしょう。WHOは最短でも開発(治験終了まで)12か月から18か月とみており、さらに世界中に供給するための量産、普及となるとさらに1年が必要と見られています。これだけ広がったウイルスには、世界同時に対策を取る必要があるためです。1か国、1地域だけでは終わりません。

 

データがなく合理的判断が出来ない状況が続く

 

 OECDによると、人口1,000人あたりのPCR検査数は平均は15.2人、これに対して日本は1.1人です。政府は当初、「大量の検査対象者が殺到すると医療が崩壊するため」として、例えば37.5度以上の発熱が4日以上続いたら検査する、として多くの患者が門前払いになりました。59日、加藤厚労相は「誤解だ」としてこの基準を取り下げましたが、検査を受けられない状況は続いています。また、東京都がようやく発表した陽性率(検査対象に対する罹患者数の移動平均)は全国では不明、政府は実効再生産数(1人の患者が何人に感染させたか)が2.0から0.7に低下したと言いますが、元データなど算出の根拠は出していません。誰にでも再現可能でない数値は、科学的価値は与えられません。官僚が好きな「腰だめ」(大づかみな見通し)の数字だと考えざるをえません。合理的な根拠がない以上、ロードマップ(事象と日程の関連図)は描けません。1か月ごとにずるずると非常事態の延長が続くことが懸念されます。しばらくは、終わりのないトンネルにいると覚悟したほうが良いでしょう。