20200527 熊井泰明

 

ニューノーマル(新常態)1. テレワークを使いこなせるか

 

 

 

 日本全体の「非常事態宣言」が解除され、まだ2次、3次感染への不安が残るものの、新型コロナ・ウイルス問題は新しい局面に入ったと思われます。ここではまず、「何が変わったか」「変わりそうか」を俯瞰して、これからの「働き方」について考えていきたいと思います。(4回連続予定)

 

 

 

もう元には戻らない

 

 政府は安易にV字型回復などと口にしますが、経済界や財界の専門家は良くて底辺の長いU字型、下手をすると片仮名のレ型、あるいはL型などという意見もあります。共通しているのは、経済も社会ももう元には戻らない、という見方でしょうか。

 

26日付日本経済新聞によると、ネットによるアンケート調査では6割がこれからの社会は「良くなる」と回答し、「悪くなる」の3割を倍近く上回っています。ただ、これは一般論ではなく、オンラインセミナーの出席者によるものです。つまり、これまでの閉塞感がこれで一掃されるのでは、と期待している人の見解だということには注意が必要です。

 

 

 

格差はますます大きくなる

 

 テレワークを使いこなせる会社、社員には大きなチャンスが広がっていると思います。印鑑が不要になり、本社すら不要という意見がでるほどですから、会社にとってはコスト削減の機会です。さらに、テレワークは地震など非常時のBCP(事業継続計画)の切り札にもなります。これに対応できない会社は復興コストに押しつぶされる懸念があります。社員は、ICTを使いこなして生産性の高い仕事で成果を上げられる人間だけが生き残れます。「職場、なんにもしない人」は、役所以外では、容赦なく切り捨てられると思います。