20200528 熊井泰明

 

 ニューノーマル(新常態)2. 自分の市場価値を言えるか

 

 

 

「日本的経営」は維持できない

 

 J. アベグレンが「日本の経営」(1958)で指摘した特徴は、①終身雇用、②年功序列、③企業別労働組合の3点でした。しかし、これらはすでに崩壊しています。2009年時点で、日本企業に30年以上継続雇用されているのは、従業員1,000人以上の企業の男性に限られており、その割合は全雇用者の8.8%でした。現在はもっと減少しているでしょう。

 

 その他姿を消したのは、メインバンク制、株式持合、緩い企業統治、福利厚生などです。ではこれから姿を消すのは。社員であること、参加することに重点を置くメンバーシップ型組織は維持できませんから、「私はこれが出来て、これだけの実績があります」というジョブ型になるでしょう。こういう状況に早い時点で適合出来た人だけが生き残れます。

 

 

 

「個人」が問われる

 

 個人のスキル(能力)と実績が生き残りのポイントです。40代以上男性には大変厳しい関門だと思います。逆に、若者と女性には機会が広がるでしょう。ただ「ボーっと生きていた」らだめです。そのためには、能力と実績に加え、自分の仕事の特徴、会社の将来と戦略などを理解して仕事をし、さらに年収も含めた自分の市場価値がどうなっているのかを、常に考える必要があると思います。多分、転職市場が大きく広がると考えられるからです。