20200529 熊井泰明
ニューノーマル(新常態)3. ジョブ型雇用とあなたの物語
「部長ならできます」
まず、ダメパターンを。バブル崩壊期に大規模なリストラが相次ぎました。リストラされる部長と転職コンサルタントの会話(真偽のほどは定かではありません)コンサル「何が出来ますか」部長「部長が出来ます」コンサル「どんな?」部長「…良い部長です」
この部長さんは、多分、長くこの会社に勤めあげた人で、社員であることに誇りを持っていたのでしょう。「お仕事は」と聞かれれば「〇〇に勤めています」としか答えられない。これが典型的なメンバーシップ型雇用です。
ジョブ型雇用とは
難しいことではありません。経済学あるいは経営学にシグナリングという考え方があります。いま、AさんとBさんがいて、AさんはBさんのことを良く知っているが、BさんはAさんを良く知らない。この場合、Aさんは自分の情報を積極的に相手に開示しようとする行動にでます。採用面接で、自分は会社のことをある程度知っていても、会社は自分のことを知らない。ならば、大学の専攻、資格、語学力、経験や実績などを会社にアピールする必要があります。
あなた自身の実力が問われるということは、あなたが自分自身のことを語れるかどうか。それがニューノーマルの世界に必要なことです。あなたの物語を語れますか。