20200727 大砂雅子

 

今ごろ「父親は育児を手伝う」だけか―③お笑い地方新聞―

 

 

 

 26日の地元新聞の社説です。「男性の育児休業―環境整備へ企業支援を厚く」というテーマです。少子化対策で子育て環境の整備が求められる中、男性の育児休業の実態と整備を論説していますが、最後のコメント「テレワークが広がり家族と触れ合う時間が増える中、父親が育児をサポートする生活環境につながるか」で、ぼろを出してしまいました。

 

 その1。「父親が育児をサポート」って、育児は母親がするべきもので、父親はそれを手伝うだけでいいと断言しています。ここでは、「父親の育児を、サポートする環境」としていただきたいですね。100歩譲って、出産だけは女性にしかできませんが、育児も家事も介護も男性はできます。「私の家政夫ナギサさん」を見てください。これらを女性の仕事と決めつけないでほしいです。

 

その2。父親は家族と触れ合う程度ですか?働いてお金を稼いできて、家族を養ってきた昭和の社会意識そのままですね。家族の一員として、家事、家族の健康・悩みなど把握しなくてもいいみたいですね。私の年代の男性は、「子育ては妻に任せていた」と胸張って言いますが。

 

 石川県内のシェア7割近いこの新聞は、社会意識の啓蒙のリーダーたるべきですが、国内大手新聞との違いは歴然としています。世の中では、少子化とか男性の育児参加とか、女性の活躍など言われているので、お付き合い程度にしか見えません。どうやら都会と地方では時間軸が30年以上違うみたいです。

 

 今日の日経新聞の3面ですが、「出生率が映さぬ少子化」で、地方では出生率が高まっているのに、子供の人口が減った。子供のいない若い女性が都会へ転出すると、出生率が高くなる統計のアヤがある。とのこと。事実、地方からの若い女性の転出と帰らない傾向は、男性を上回っており、出生率が上昇している沖縄・九州などの上位10県で、10年間で子供が16万人減少している。そして出生率が最低の東京で子供が増加しているとあります。

 

 その理由について、各専門家は、「女性登用が地方では進んでいない。能力を発揮したいと思う女性ほど東京に出たがる」。「男女共働きで育児と仕事を両立しやすいと思える地域作りが重要」としています。そして「若い女性を吸い寄せる東京の磁場が弱まる今は、地方の少子化対策の改めての好機かも知れない」と結んでいます。

 

 地方からの若い女性の流出の原因と、男女ともに生活しやすい社会意識の醸成に、地方新聞は気づいてほしいものです。自分で、若い女性を拒絶する磁場を形成しませんように。