20200405 大砂雅子

 

地方の高齢女性が、若い女性の転出を助長する

 

 

 

4日の北陸中日新聞の読者「発言」欄に、金沢市の74歳の女性の「専業主婦の地位低くない」という投稿ありました。この「地位が低くない」という言葉には、同意します。主婦の家事労働は365日休みなく働けば、時給1000円として年収400万円以上の価値があると思います。ただし、問題は以下です。

 

  1. 「女性が職を持ち収入を得ることが、昔の女性より地位が向上しているといわれる。」

    家事も金額換算すれば400万円でも、家庭内では0円です。さらに非正規労働が男女ともに4割を超える時代に、男性が働き専業主婦という家庭モデルは成り立ちません。

  2. 「主婦業はプロ意識を持とうとすればどれも容易ではない」

    家事の家電化が進み、レシピがネットでダウンロードでき、レトルト食品にひと手間加えて簡単料理。子育ても保育士や教員というプロもいる。そのサービスと連携し、男女ともに利用すればもっといいのでは?

  3. 「特に子育ては、出産という女性にしかできないプロセスがある」

    百歩譲って、出産は女性がしても、育児・家事は夫もできるし、社会が対応しなければ、人手不足下の女性への労働ニーズと、この少子化は解決しない。

  4. 「昔の女性は学問レベルが低くても、女性としての感性は現代の人より優れている」

    女性としての感性とは何でしょうか?育児に男性の感性は不要でしょうか?もしかして、姑が嫁に「女が家事するもの」「結婚して相手の家にはいるべき」という押し付けをしていませんか?

    学問レベルとは、結婚前の高等教育のことでしょうか?海外では、出産で一時休業した後も、勉強し、資格を取って、前よりいい地位についている女性が多い。日本では一旦育児退職すると、非正規労働が待っています。40年前の東京ですが「大卒なのにそんなこと知らないの?」と先輩女性に言われたことがあります。

  5. 「若い女性に伝えたいのは、女性にしかできない仕事に誇りをもってほしい」

    女性にしかできない仕事とは、出産だけでなく、育児・家事まで要求するのですね。

  6. 「世の人々も育てる喜びを評価してほしい」

    女性が子育ての喜びに価値を見出して、専業主婦を評価すべき。という結論ですね。

     

 

金沢に帰ってきて7年目になります。なぜ地方に地方創生が根付かないのか?ある人口消滅可能性都市は、AIIOTのモデル都市に指定されていますが、マスコミに登場するのは、男性ばかり。4年で3000人の人口が減少し、特に2529歳の若い女性の転出が多い。

 

東京に若い女性が集中しています。理由は東京に何でもあるし、「選択肢が多い」。地方は「女が家事するもの」「結婚して相手の家に入るもの」と決めつけられる。

 

若い女性の都会への転出を助長している犯人は、地方の高齢者の社会の変化について行けない意識構造だと、再認識しました。

 

プレイヤーなき、地方創生が進展中・・・