20200811 大砂雅子

 

「夫に恥をかかすな」ポテサラ・ジジイ予備軍―お笑い地方新聞④-

 

 

 

夫婦はパートナーであって、主従関係ではありません。先週の地元新聞の4コマ漫画「ヒラリ君」です。ヒラリ君が出勤のための着替えをしようとして、引き出しの靴下が左右バラバラに入っていました。奥さんに注意することばが、「恥かかすんやない」です。それを神妙に受け止める奥さん。その後、玄関で、ヒラリ君が靴とサンダルをバラバラに履いたまま出勤したことに奥さんが気づきます。なんともおっちょこちょいなうだつが上がらないサラリーマンであるヒラリ君ですが、問題は、靴下を引き出しにしまってくれている奥さんに、「恥をかかすな」と言ったことです。

 

 

夫は外に働きに行き、妻は家庭を守る。役割分担はいいのですが、間違いがあったら、それを指摘すればいいことで、「恥をかかすな」という上から目線。主従関係、男尊女卑はいただけません。仕事ではうだつが上がらない上に、左右バラバラに履いていった情けない夫に対して、奥さんは「恥かかさないで」と言うのでしょうか?それとも、情けない夫にあきらめて、言わせているのでしょうか?二人だけならそのままでいいかもしれませんが、子供が聞いています。女性は男性が理不尽な言動をしても、女性は黙って耐えるのが美徳だと、刷り込まれてしまいます。妻が家事一切をしてくれているからこそ、夫は仕事に行けるということを忘れてはいけません。まして共働きが過半数を超えたにも関わらず、家事育児の負担は女性にのしかかっています。最近聞きませんが、「誰のおかげで生活できていると思っているのだ」という男性がいます。妻は「私のおかげです」と言ってあげましょう。世の中の奥さんたち、決して「養ってもらっているから」など言ってはいけません。勘違い男を増やし、ポテサラ・ジジイ予備軍を作るだけです。

 

8月10日の日経新聞、ダイバーシティ進化論(水無田気流)によると、男性が上から目線で女性に説教することを「マンスプレイニング」(man explain)というそうです。ポテサラ・ジジイにみる日本の高齢男性は、「正義を振りかざして構ってほしい」「人間関係が希薄で孤独だ」との分析です。

 

よく「オタクのご主人は」と言われますが、私は犬や召使ではないので、「うちの夫は・・・」と続けます。主人とか旦那さんに代わるいい名詞はないのでしょうか?