20201110 大砂雅子

「小さな女の子たちは、アメリカは可能性に満ちた国であると知った」―カマラ・ハリスの勝利演説―

 

私の家族には、仕事を持つ娘と長男の嫁。それぞれが一人ずつ孫娘を産んでくれ、これから人生を切り開く4名の女性がいます。

カマラ・ハリス女史のメッセージが世界へ配信されました。「多くの黒人、アジア系、白人、ラテン系、先住民の女性たちによって、道が切り開かれました。女性たちは多くのことを犠牲にしました。」このメッセージを希望に満ちたまなざしで見つめる、アメリカの女の子たちの映像が映しだされました。日本ではこんな日が来るのでしょうか?日本の女性の平等ランキングは世界121位。ハリス氏に、外圧に弱い日本に来て、「どうしてこんなに日本の女性の地位は低いの?女性の政治家なぜ少ないの?女性の平均賃金は、なぜ男性のそれの70%なの?」と演説してほしいですね。

アメリカ大統領選で民主党のジョー・バイデン氏が勝利を確実にし、アメリカで初となる女性副大統領の座につくであろうハリス氏が、117日夜に勝利演説をしました。その中でハリス氏は「私は最初の女性副大統領かもしれませんが、最後ではありません」と断言した上で、その理由を「今夜、この瞬間を見ているすべての小さな女の子たちは、ここが可能性に満ちた国であることを知ったからです」と述べました。

ようやくアメリカのガラスの天井を打ち破り、そして自身が例外ではなく、これからも続くと宣言したのです。バイデン夫人も教職を続け、義理の息子二人を育て上げました。ハリス氏も夫の連れ子二人を育てました。それぞれが尊敬し合う素晴らしい家族を持っています。ハリス氏の「趣味は料理」。この響きが素敵です。日本の働く母は毎日、料理・洗濯・掃除等家族の世話をして当たり前。「趣味は料理」なんて言う余裕もないのではないでしょうか?

先ほどスーパーで高齢の女性たちの会話を聞きました。「孫が26歳にもなって、嫁さんももらわないで」「私たちのころは学校出たら、結婚の心配したものだ」。なるほど、こうやって女性は家に入って、家族のために家事・子育て・介護という無償の労働に従事するという価値観が残存し、女性が自分らしく生きる権利を阻害しているのかもしれません。「時代は変わっているのですよ。その考えが孫世代を地方から転出させますよ。おばあさん!」