20201102 熊井泰明・大砂雅子

母親業を投げ出して何が悪い―母親業に縛り付ける日本社会―

 

 食事を与えないで、数日間男性と遊んでいた。子供を車に乗せたままパチンコしていた。DVが怖くて、言えなかった。人間として最低の行為です。しかし、こんな母親を放置している日本社会ってどうなっているのでしょうか?

 私の学生たちはほとんどが男子でしたが、就職後会ったときに「結婚はしないの?」と聞いたところ、「洗濯やメシが不便になったらする!」との返事。未だに「メシ・フロ・ネル」を聞いてしまいました。勢いか間違って結婚したら、離婚が待っているでしょうね。シングルマザーを作る前に離婚ください。

以下の「イクメン白書」によれば、イクメンでも男性の家事・育児時間は女性の半分だそうです。

私は、世の中のオジサンたちに「100歩譲って、出産してやってもいいが、あとは夫婦分担してすることでしょ」と言っています。なぜ、日本が男女役割分担意識を植え付け、多様性がない、生産効率の悪い社会を作ってしまったか?考えたくない思考停止のオジサンたちです。(大砂)

 

 新型コロナ問題に関する混乱のなかで、良かったことがあるとすれば、そのひとつは私たちが会社のために人生を無駄にする必要がないことを知ったことだと思います。みずほFGは、週休34日という働き方(基本給は減額)を選択できる制度を作ろうとしています。長期の育児休暇推進は広がっており、例えば積水ハウスは全ての社員に1か月の産休(分轄可)を提供しています。

イクメン県トップは佐賀

 その積水ハウスが「イクメン白書」を発表しているのですが、トップに佐賀県が選ばれました。評価指標は「配偶者評価」、「育休取得日数」、「家事育児の時間」、「家事育児参加幸福感」の4つです。特に20代、30代で夫がイクメンだと思う割合は70%、全国平均を13%も上回っています。残念ながら年齢が上がるとこの指標は大幅に低下するようですが。

ポイントはトップダウン

 積水ハウスと佐賀県の共通点は、トップダウンで進めたこと。積水ハウス社長は北欧で、佐賀県知事は鳥取県勤務のときに当時の片山知事の影響で一番自然な家族の形を学び、それを一気に推し進めました。社内や地域からの抵抗は大きかったようですが、トップが進めれば何とかなるものです。さらに佐賀の健闘で熊本、福岡がこれに続き、トップ3を九州勢が占めることになりました。

圧倒的に男の意識改革問題

 積水ハウス社長、佐賀県知事が指摘するポイントはトップダウンを除くと以下のとおり。

・男性、女性を区別しない。女性を大事にする、が実はスポイルしていることが多い。

・「男は、女はこういうもんだ」と口にする「もんだ症候群」を排除する。

・休めない社員、職員は仕事遂行能力が低い。休めることが高評価につながる。

・男は「一生懸命にやってる感」を出さず、自然にふるまえるよう心がける。

・イクメンは子供が誕生する10カ月前から。

 では低位の県はどこか。「イクメン白書2020」は全文が公開されていますので、ご自分でお確かめください。(熊井)

 

https://www.sekisuihouse.co.jp/library/company/20200917.pdf