20200929 熊井泰明

 

米国は女性蔑視へ逆戻りか―RBGが逝ってしまった―

 

 

 

 その日が来ることは覚悟していたのに、RBGことルース・ベイダー・ギンズバーグが18日亡くなりました。米国の最高裁判事であり、人々の平等のために一生を捧げ、ついにはポップ・アイコンとして人々の尊敬と愛情を集めた、あのRBGです。以前、その業績を紹介したこともありますので、その人と業績をここで再現はしません。興味のある方は検索する、あるいは映画「ビリーブ」をご覧ください。ただ、これだけは忘れないで下さい。米国の女性が人としての地位を確保できたのは、この人の功績です。

 

 今回は、この後起こるであろうこと、日本にとっての意味を考えてみたいと思います。米国の最高裁判事選抜は不思議な仕組みで、大統領が指名、上院が承認という制度です。しかも任期は永年です。トランプはエイミー・バレット連邦高裁判事を指名しました。この人は筋金入りの保守派。つまり、聖書が全てという福音派(エヴァンジェリスト)の支持を集めるには最適です。今回の大統領選も接戦が予想されますが、最終的に最高裁に判断が持ち込まれた場合、保守派が圧倒的優位となった最高裁ではトランプの優位になります。後は上院のリンカーン・プロジェクト(共和党員だが反トランプ)がどこまで頑張れるか、にかかっています。

 

 もうひとつ、私の偏見かも知れませんが、例えば、「ダ・ヴィンチコード」が見事に取り上げたように、宗教の基本には女性を「穢れた存在」として劣った存在とする傾向があります。今回の米国大統領選挙の隠れた争点が「妊娠中絶」です。これは皆さんに検討して頂きたいテーマですが、女性であること、妊娠をどう考えるか、それは個人の課題なのか、社会の課題なのか、皆さんに考えて頂きたいと思います。聖書絶対派が力を持てば、時間は大きく女性蔑視、移民蔑視の時代に巻き戻されるでしょう。

 

 さあ、あなたはどう考えますか。